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O氏の肖像Portrait of Mr. O

O氏の肖像

ドキュメンタリー映像作家長野千秋と大野一雄が製作した16ミリ映画三作品の第一作。1969年公開、モノクロ、65分。「O氏」とは大野一雄のこと。横浜の自宅周辺、当時大野一雄が勤めていた捜真女学校のボイラー室、猿島(東京湾の無人島)や宝生寺(横浜市)を舞台に1年ほど撮りためた映像をまとめた作品である。長野は撮影も担当し、その回想によれば「踊りの相手としてのキャメラ、という立場で、私も動きながら。自分では踊るつもりで大野さんと対応したいと」の想いに動かされての制作だった(長野千秋インタビューより)。

大野一雄は1960年代に土方作品の多くに参加したが、1968年高井富子公演<まんだら屋敷>に客演して以降は舞台活動を休止し、長野監督との映画製作に没頭した。長野は<まんだら屋敷>の舞台監督を務めていた。映画公開に伴い、「大野一雄を肖像した長野千秋展」と題されたプログラムが百部限定で制作されている。エディションも入れられており美術的な作品として見ることができる。土方巽、澁澤龍彦、中西夏之等が寄稿している。

基本情報

資料ID
WKS2
作品タイトル
O氏の肖像
作品種別
映像
制作/公開年
1969年
出演者・スタッフ(初演)
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