プロジェクト

Takao Kawaguchi / Digital 3D in Motion

Dance Archive Project 2018
川口隆夫が紡ぐ「大野一雄」の動きの完全再現をデジタルデータ化する。

 アーカイヴ資料の検証と研究を経て、大野一雄の動きを「コピー」する「大野一雄について」という作品を生み出した川口隆夫。その実演をデジタルデータで保存することで、大野一雄のモーションデータとして保存することができるのではないか、という実験的な試みです。完全コピーをテーマに踊る川口隆夫の能力を借りて、大野一雄の動きをデジタルアーカイヴするという手法は、伝統的かつ最新の保存方法です。
川口隆夫によるダンスのデジタルデータは、慣性式モーションキャプチャーで記録され、VR上では、川口隆夫本人とは別の身体モデルで再現されています。取得したデータは、身体と動作との相関的なデータではなく、独立したモーションアーカイヴとして扱われています。

展示日時: 2018年2月9日(金) 19:00〜23:00
          10日(土) 13:00〜24:00
          11日(日) 15:30〜19:00

会場: 北千住BUoY 2F(足立区千住仲町49-11 北千住駅から徒歩6分)
観覧料: 自由カンパ制

主催: NPO法人ダンスアーカイヴ構想
共催: 有限会社かんた
協力: 株式会社 K'S DESIGN LAB
助成: 独立行政法人芸術文化振興基金

Digital 3D in Motion Projectとは

 舞踏体験の一回性を超越するために、本プロジェクトはスタートしました。
 昨年12月Dance Archive Project in Tokyo で公開された、「Yoshito Ohno / 3D in Motion」のモデルとなった大野慶人は「精神のダンサー」と呼ばれています。彼は、たった一人に舞踏という表現を伝えるために、踊ると言っています。
   「スーダンにいる、一人の子供のために踊る。」
 政情が不安定な中で生きている子どもたち。そんな人にこそ踊りを見せたいという思いを、デジタルテクノロジーは伝えることが出来るのではないでしょうか?身体表現をデジタルデータ化することで、直接舞踏を見ることができない子供も、バーチャルに体験することが可能になるはずです。
 我々は本プロジェクトを、最新のデジタルテクノロジーや表現方法を使い、新しい表現活動の芽を育む、発信型のプロジェクトとして展開していくことを目指しています。

■川口隆夫(ダンサー・パフォーマー)

 1996年から「ダムタイプ」に参加。2000年以降はソロを中心に、演劇・ダンス・映像・美術をまたぎ、舞台パフォーマンスの幅広い可能性を探求、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも多い。08年より「自分について語る」をテーマに『a perfect life』をシリーズ展開。その Vol. 06「沖縄から東京へ」で第5回恵比寿映像祭(東京都写真美術館、2013)に参加した。近年は舞踏に関するパフォーマンス作品『ザ・シック・ダンサー』(2012)、『大野一雄について』(2013)を発表。後者は16年秋の公演でニューヨーク・ベッシー賞にノミネートされ、18年現在も世界各地をツアーしている。最新作は『TOUCH OF THE OTHER - 他者の手』(2015 ロサンゼルス、2016 東京)、そして『BLACKOUT』(2018 東京)。

関連プログラム

■Dance Archive Project2018 木野彩子レクチャーパフォーマンス

ダンスハ體育ナリ? 其ノ弐「建国体操を踊ってみた」
日時: 2018年2月11日(日) 11:00~12:00/ 14:30~15:30
会場: 明治神宮外苑聖徳記念絵画館
チケット: 完全予約制 一般 2,000円/ 学生 1,000円
(当日会場でのチケット販売はしませんので、あらかじめご了承下さい)
http://dance-archive.net/jp/news/news_08.html

■舞踏アーカイヴプロジェクト 田辺知美・川口隆夫ダンス・パフォーマンス「ザ・シック・ダンサー」 北千住BUoYにて同時開催。

<お問合せ・レクチャーパフォーマンス予約>

□ダンスアーカイヴ構想

レクチャーパフォーマンスご予約の方は、氏名、連絡先、観覧日時を下記までご連絡ください。展示観覧につきましては、ご自由にご来場ください。
TEL:03-3450-6507  E-MAIL:info@dance-archive.net

<会場アクセス>

北千住BUoY
〒120-0036 東京都足立区千住仲町49-11(北千住駅1番出口から徒歩6分)
http://buoy.or.jp/